幼稚園が合わなくて転園しました。
転園したのは2歳の時。プレ教室に通っていた私立幼稚園を退園し、現在は桑名市内の別の私立幼稚園へ通っています。前回の記事では、転園を決意するまでのこと、転園を決め園に伝えた時の園長と担任の対応を書きました。
こちらの記事では、転園後も続いた子ども(現在、5歳年長)の登園しぶりのことを書いています。
幼稚園転園の前回の記事はこちら!
転園後も「行きたくない」。1年間の登園しぶり
前の幼稚園では、先生と合わなかった子ども。
新しい園の先生は子どもの話を聞いてくださるし、話を聞いたうえでできる限り子どもの希望を尊重してくれます。本当にいい先生ばかりで、同じ市内の私立幼稚園でもこんなに違いがあるのかと驚きました。
転園後も登園しぶりは1年続いた
ですが、子どもは転園後も1年以上、登園しぶりがありました。
きっと初めて通った転園前の幼稚園でのことを小さいなりに覚えていて、親がいない時に何かあったら、また怖い思いをするかも知れないという不安が拭えなかったのだと思います。
当然ですよね。人生で初めて親から離れて過ごした場で、自分よりも圧倒的に力の強い人間に話を聞いてもらえず一方的に大声で叱られたら大人だって怖いですから。
(前幼稚園での先生とのトラブルは前記事参照:幼稚園が合わなくて転園した。子どもが幼稚園へ行けなくなるまでのこと)
きっと、他の子よりも登園しぶりは長引くと腹を括っていましたが、やはり年中に進級する直前まで「幼稚園に行きたくない」と言い泣くこともありました。
転園する前にも転園した後も、子どもとちゃんと話をしました。転園前の幼稚園にはもう行かないことも、これからは現在通っている幼稚園にだけ行くことも。一度だけでなく、何度も伝えました。
ですが、転園後も子どもは登園前に「今日はどっちの幼稚園に行くの?」と聞いてきました。
聞かれるたびに、「〇〇幼稚園(転園前)には、もう行かないよ。これからは〇〇幼稚園(現在の園)にだけ行くよ」と答えます。このやりとりは、今の幼稚園に通い出してからも8ヶ月間続きました。
聞かれるたびに合わない園に通わせてしまった責任を感じて胸が痛くなった。子が聞く限り、何度でもちゃんと説明しようと思っていました。
新しい園でのプレスクールは親子で通うものにしたので転園後、「行きたくない」ということもなく楽しく通えていました。
ですが、12月に制服の受け取りがあり、それからプレスクールの日に「行きたくない」と言うように。
きっと、制服を受け取ったことで、園で見かけるお姉さんやお兄さんのように、自分ももうすぐ一人で幼稚園に行かなければいけないということが分かったのだと思います。
プレスクールの時は、「行きたくない」と言った日は休ませることが多かったです。なので、制服を受け取ってからは半分くらい休んでいたと思う。
年少になったら親子で頑張ろうと決めて、入園前に無理はさせませんでした。
年少になると、やはり登園しぶりが本格的に始まりました。家で「行きたくない」と泣き、通園バスが来ると街灯にしがみついて全身を使って抵抗することも。なので、せっかく迎えにきていただいたのにバスに乗れないこともありました。
基本的にバス登園でしたが、送迎できる時は車で送迎していました。年少の時は半分くらいは車で送迎していたと思います。
車で送迎はするものの、「年中さんになったら、毎日バスで行こうね」と伝えていました。
行ってしまえば楽しく過ごしているようなのですが、入園して丸1年くらいは「行きたくない」と言っていましたね。
「行きたくない」の種類が違う
登園しぶりがあったものの、できるだけ休ませなかったのは転園前の幼稚園での「行きたくない」と、現在の園での「行きたくない」は種類が違うと思ったからです。
転園前の幼稚園での登園しぶりでは、子どもに以下の変化がありました。
- 後追い
- 夜泣き
- 瞬きが増える
- 幼稚園では泣かない
- 迎えにいくと、一番に出てくる
転園してからは上記の行動がなくなりました。
後追い、夜泣き、瞬きはストレスや不安から起こる変化。転園したことで大きな不安が解消されたのだと思います。
子どもによると思うのですが、転園前の幼稚園に通っているときは、登園前に家で「行きたくない」と大泣きするのですが、園に着くと泣かずに教室へ入ってました。
泣くと余計、先生に怒られると分かっていたのかもしれません。当時、幼稚園へ子どもを通わせることも登園しぶりも初めての経験だったわたしは、すぐには子どもの気持ちに気づいてあげられませんでした。
園に着くと、振り返ることなく真っ直ぐ前だけを見て教室に入っていく姿を見て、あの頃は頼もしさすら感じていました。ですが、しなくていい我慢はさせるべきではなかったと思っています。
2歳なのに泣きたい時に泣けない環境は本当に辛かったですよね。
転園後の園では、それはもう泣きまくっていました(現在は年長なので、あまり泣きません)。本当に先生方には申し訳ないのですが、子どもが安心できる環境だとこんなにも泣くのかと驚くほど。
登園時に園の入り口で「行きたくない」と泣いて、転んだら泣いて、やりたいことが上手くできずにもどかしくて泣いて、寂しくて家に帰りたくなったら泣いて。子どもらしく過ごせるようになっていました。
子どもが泣いても怒られないという安心感がなければできないことなので、そういう環境を作ってくださっている現在の園の先生方には本当に感謝しかありません。
泣いている=とても辛い、泣かない=大丈夫、ではないんですね。子どもはときに大人より敏感に空気を読んで、感情に蓋をすることもあるのだと学びました。そんなこと、2度とさせたくないです。
転園前の園では、迎えにいくと一番に入り口から出てきました。
保育中は防犯のため園の入り口を閉鎖。迎えにきた保護者が全員揃ったタイミングで園の入り口を開放していたのですが、扉が開く前から扉の一番前を陣取り、開いたら一番に出てきていました。
現在の園では、わたしが迎えに行ってもなかなか出てこないです。先生が子どもの名前を呼んでくださっているので、本人も迎えがきているのは知っているのですが出てこない。
後で、なんでなかなか出てこなかったのか聞いてみると「〇〇先生に頭撫でてもらいに行ってたー♪」と(笑)。確かに大好きな先生がお見送り当番の日ほど、なかなか出てこない。存分に甘えさせてもらっているようです。
小さいから分からない、覚えてないということはない
現在、5歳(年長)の子ども。もうすっかり転園前の幼稚園の話はしません。登園前に「今日はどっちの幼稚園に行くの」と聞いてくることもないです。
なので、もう忘れているのだと思っていました。
ですが先日、「保育園って、怒られまくったから行けなくなっちゃったんだよね?」と聞かれました。本当に不意打ちでびっくり。
「今の幼稚園の前に通っていたところのこと覚えてるの?」と聞くと、「うん」と頷きました。
親としては忘れてて欲しかった。
転園前の幼稚園を保育園だと思っているようですが、自分がたくさん怒られたことは覚えていました。
「怒られたのは〇〇(子ども)が悪かったからじゃないからね。行けなくなっちゃったんじゃなくて、たのしい幼稚園の方がいいから今の幼稚園に行くことにしたんだよ」と伝えました。
子どもがまさか自分が怒られすぎて行けなくなったと思っているとは気が付かなくて、転園から約3年経っていますが、もっとちゃんと幼稚園を変える理由を説明しておくべきだったと思いました。
桑名市の認定こども園の不適切保育について思うこと
子どもが退園した園とは別の園ですが、同じ桑名市の認定こども園で不適切な保育が行われていたことが明るみに出ました。
当該保育士はもちろん、園長や一緒に働いていた保育士、音声を確認することを拒否した桑名市にも憤りを感じます。
ボイスレコーダーの音声は聞くに耐えない、涙がでます。不適切保育ではなく虐待行為です。ぬいぐるみの行為が本当なら暴行です。名前が公表され、きちんと処罰されてほしい。
さいごに
ゴールデンウィーク明けから、転園の記事がたくさん読まれるようになりました。「幼稚園 合わない 転園」などの検索でたどり着いた方が多く、たくさんの方が悩まれているのだと感じています。
登園しぶりが、ただの登園しぶりなのか、不適切な保育が原因なのかは小さい子だと判断が難しいですよね。こちらの記事がなにか少しでも参考になることがあったら幸いです。
さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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